
本日は、美術のお仕事の話、デザイナーの話、
松宮さんが担当された作品の話と、順にお訊かせいただいて、
大変楽しませていただきました。
文字だけの台本から、眼に見える形で現場を描き、
つくっていくというお仕事。
デザイン室の若手の皆さんと話されている様子を拝見しても、
とても楽しく仕事をなさっているんだな、と思います。
そうですか?はは(笑)
ま、大変だとは思いますけど(笑)
そうですね、大変ですけど、楽しいですね。
昔に比べると映画の数がずいぶん減っていますが、
代わりにテレビの作品数が多いのでね。
テレビのほうが、予算と時間が限られているので、
じっくりロケ場所を探す…というのもできないし、
そういう意味では大変ですよね。
デザイン室には何名くらいいらっしゃる?
全部で10人ちょっと…かな?
みんな僕より若いんですよ。僕が一番上で。
みんなを見ていると、「めげずに頑張っているな」と思いますよね。

デザイン室で後輩スタッフと談笑する松宮さん。デザイン室には若手が多い
今でもやはり、夜遅くまでしていることが多いんですか?
昼間は建て込みや装置さんと一緒に動いていることが多いから、
図面を描いたり、調べたりする自分の時間はたいてい夜ですね。
あとは家に帰って考えたり。みんな、そうだと思います。
デザインのイメージが思い浮かばない時は、ありますか?
あります。そんなときはとりあえず、
その仕事を放って、別のことをします(笑)。
町の中を歩いたり、いろいろ。
全く別のことをしていても、ポンっと思い浮かぶことがあるんですね。
「これ、こんなふうに活かせないだろうか」とか。
あと、仕事に関係なく、建物や路地、町並みを見て歩くのは、
好きなんですよ。ほんま、好きですねえ。
ほんま、好きですか(笑)
はい(笑)。京都はすごい町ですよね。
減ったとは言っても古い建物が残っているし、
町を歩いているだけで歴史的な位置関係がつかめます。
「ああ、この場所でこういう事件があったんだ」というのがわかる。
それに、神社仏閣は芸術的にすばらしいものが多い。
襖絵や天井絵ひとつとっても、洗練されたものが残っていて。
太秦は?
もちろん大好きですね。僕には一番縁が深い地域です。
庶民的な町並みが残っていて、
「ああ、この風景を何かの作品で使えたらなあ」と思うこともしょっちゅう。
普段、普通に町を歩くときも、そういう目線で見ていらっしゃるんですね。
やっぱりそうですね。僕にとっては、
東映の映画村に限らず嵐電沿線全部が
オープンセットみたいな感覚でいます(笑)
ははは、わかります、そうなるでしょうね(笑)
時代劇でも、お寺や神社で、
撮影させていただけるところがたくさん残っているというのは
ありがたいことだし、
僕たちも、地域の発展になるようなことを、
少しでもお手伝いできればと思います。
最後に、今後どういう作品を作っていきたいか、
教えていただいてもよろしいですか?
うーん、…「どういう」というのはあまりありません。
どの分野でも挑戦していきたい、というのかな。
「これ」というのではなしに、
何が来ても楽しみに、ひとつひとつ大事に。
自分で予め決めておくより、
「ええっ!今度はこれ!?これってどうするん?」と、
戸惑いながらひとつひとつクリアしていく、
そっちのほうが、仕事は楽しいですよ。
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