30年もの間、京都の名所や名品、著名人などの
写真を撮り続けてこられたカメラマンの久保田康夫さん
茶道の心(教え)を全うする生活をおくることに加え、
祇園祭の御役を担うなど
プライベートでも京の文化に親しまれています。

ほんものを数多く見て
撮影してこられた久保田さんが
「これぞ京文化」とすすめる逸品とは・・・

わたしの「おもたせ」の基本は
自分がいただいてうれしいものです。

村田さんの胡麻や鍵善良房さんの菊壽糖など
京都には、ほんものの良いものがたくさんありますが
他府県の方にさしあげるなら、
できるだけ日持ちのするものを選び、
長く愉しんでいただきたいと思います。

ごはんのおかずやお酒のともとしても味わえる
半兵衛麸さんの麸の佃煮「禅」は
家にあるとうれしい一品です。

もっちりとした食感や生姜の風味が
食を進ませてくれます。

典座料理の中でも貴重なタンパク源。
京都の文化と智恵から生まれた生麸のもつ旨みを
醤油の香りでしみじみ味わってください。

半兵衛麸の歴史

江戸時代中期、御所の大膳亮(食事を掌る職)
を務めた初代の玉置半兵衛が

当時まだ寺院や宮中でしか食されることのなかった
貴重な食材「麸」の製法を学び、

京の町で「萬屋(よろずや)半兵衛」
として商いを始めたのが半兵衛麸の創業。
元禄二年(1689年)のことです。

以来、上質の小麦粉、京都の湧水といった材料にこだわり、
時代の変化とともに工夫やアレンジを加えた麸を発展させながら、
丹精を込めて伝統の味わいと技を守り続けています。

「先義後利(せんぎこうり)=義を先にして利を後とする者は栄える」
人様のお役に立つ商売をし、
それによって得た利益を世の中の為に使う。

それが正しい商いの道だという家訓が
半兵衛麸のものづくり、商いの姿勢をものがたっています。

半兵衛撫の禅が美味しいわけ

小麦粉に水を加えて練り
寝かせた後、でんぷんを洗い流す作業を何度も繰り返し
強い粘りと弾力のある生麸をつくり上げます。

禅(生姜)は、その生麸に
生姜、醤油、本みりん、砂糖、塩などを加えて
しぐれ煮にしたもの。

はるか昔から、禅寺で修行僧たちの貴重なたんぱく源として
精進料理の中で育まれてきた智恵のある料理です。

お肉か貝のしぐれ煮のようなもっちりとした独特の歯ごたえ。
甘めの味つけで、ほんのりと生姜の風味が効いています。

熱々の白いご飯の上にのせて食べたり
お酒のおつまみとしても美味しくいただけます。

半兵衛麸 本店

京都市東山区問屋町通五条下ル上人町433
TEL:075-525-0008/フリーダイヤル:0120-49-0008
【営業時間】
・販売:午前9時から午後5時
・茶房:午前11時から午後4時(ご入店は2時半まで)
※いずれも年末年始のみ休業

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