季節のおばんさい 秦家の四季

 
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秋 冬
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  page 1 2                 秦めぐみさん プロフィール  
   

表屋造り、奇應丸、30メートルの通り庭。

   
 

秦家住宅は、元治元年(1864)の大火で焼失後、
明治2年(1869)に再建された「表屋造り」と呼ばれる京町家。
初代・松屋與兵衛から数えて12代、
「奇應丸」という小児薬の製造業を商ってきた商家で、
京都市登録有形文化財に指定されている。

 
   
   
   
 

木製の重厚な看板には家伝薬「奇應丸」の文字が刻まれている。
こうした風変わりな意匠は江戸時代後期の趣をいまに伝えている。

 

建物の入口から奥まで、敷地の片側を貫いている土間の長さは、
およそ15間(30メートル)。

 

通り庭と呼ばれるこの土間を、
入り口から「店庭」「玄関庭」「走り庭」「裏」と呼び名を変え、
それぞれの場の役割を明確にし、使い分ける。
通り庭は、町家の機能をつかさどる重要な通路である。

 

 

風の通り道と自然光を取り込むために配された、
一間半四方の小さな中庭。棕櫚竹と石灯籠のシンプルな構成。

 
   
   
   
 

家族と、店で働く人々。
商家ならではの大所帯を切り盛りしてきた、
祖母、母、そして、私。

 

受け継がれる家庭料理と暮らしの作法。

 

それでは、毎年、めぐってくる年中歳時を忠実に繰り返しながら、
はしりもと(お台所)を守ってきた、
京町家の生活の一端をご紹介しましょう。