皆さま、お久しぶりです。あられです。
今日は常盤(ときわ)駅にやってまいりました。

源義経の母、常盤御前ゆかりの地として知られる常盤。
ここから鳴滝にかけては、立派な日本邸宅や庭師の家が多く、
植木畑や家々の植栽を見ながら散歩するのが楽しいところです。
また、ここ数年でマンションがたくさん建って、
パンやスイーツ、スーパーマーケットなど、
台所を支える普段使いの店が新旧入り乱れて点在しているのも、
もうひとつの顔でしょうか。
そんな常盤駅界隈を歩く今回のミッションは…
女子好みのパン&スイーツを探せ!
おおお。常盤にぴったりのミッションです。
ここはひとつ、沿線の観光名所へ行かれる乗客の皆さんが、
わざわざ降りて通いたくなるお店を探そうではありませんか!

駅を降りてちょっと東へ行くと、
さっそく一軒のパン屋さんを発見しました。
TARO BAKERY(タローベーカリー)さんです。

入ってみると、かなりこだわったパンづくりをしているようす。
一品一品、どんな材料を使ったパンなのか、
手書きのポップに丁寧に書かれています。

聞けば、国産小麦にこだわり、自家製レーズン酵母、天然酵母などを
パンによって使い分け、じっくり発酵。フィリングはすべて自家製で、
可能な限り安全な原材料を使っている、
徹底した自然派のベーカリーでした。
対面販売の形式になっている店内には、
無農薬のジャムやコーヒー豆、クッキーなどの焼き菓子販売も。
私は、おすすめされた全粒食パン(1斤380円)と
クリームパン(150円)をいただきました。

クリームパンには、平飼有精卵と低温殺菌牛乳を使って、
毎朝一番に炊き上げるというクリームが入っています。
香料はなく、とにかく素材のおいしさがわかるクリーム。
また、全粒食パンは、
鮮度を保つために毎日少量ずつ自家製粉している全粒粉入り。
小麦粉と塩、酵母だけのシンプルなパンで、香ばしさがたまりません。
「安全なものを提供したいし、
自分たちのパンをつうじて食に意識を向けていただけたらうれしいな、
という思いがあるんです」。
とオーナーの鬼頭秀康さん。

駅から一番近い丸太町通沿いでこれだけのこだわりを続けるのは、
コスト面でも労力面でも大変でしょう。そう思って尋ねると、
「自分に嘘をつかないものを作っているから、
やっていけるんじゃないかな」
と、心にグッとくる言葉をいただきました!
こんなお店が近くにある常盤の人々がうらやましいですね。
さて、感動ものの一店を見つけて得意気になったところで、
次は、丸太町通を西へ向かってみました。
が、何もない…。
ああ、駅より東側へ歩き続けていたほうがよかったかな…
でも、ここまで来たからなあ
…と、ひき返すにもひき返せず歩いていると、
ありました、スイーツのお店が!

お店の名前は「パティスリーツカサ」。
奥さまの山元和代さんが、とてもステキな笑顔で迎えてくれました。

パティシエであるご主人・山元典(つかさ)さんが、
京都市北部、スイーツで有名な北山にある店で長年修業を積んだのち、
10年前に始めたお店とのこと。
「独立前は、『北山か左京区のどこかで店を開きたい』
と思っていたんですけど、
ケーキ屋さんだった物件が空くというので、この地で始めたんです。
以来、太秦や常盤の方々に支えられてここまでこれました」
新旧入れ替わりの激しいこの地区で10年続けられるのは、
愛されている証拠ですよね。
クチコミでバースディケーキの注文が絶えないそうです。
おすすめ3品をいただきます。

左から、ベリー系の果実がたくさん添えてある「木苺ムース」(400円)、
開店以来の看板商品という「シブースト」(370円)、
そして、ソース(3種から選べる)とからめていただく「やわらかプリン」(210円)。
どれも手をかけて作られたことがわかる、美しいスイーツばかり。
また、パイ生地に餡を詰めたお菓子「常盤野」や、
焼き菓子の詰め合わせなど、
ちょっとした手みやげによさそうなものもたくさんありました。
「これからも地元の方々に喜んでいただけるものを作っていきたいです」
と和代さん。常盤の名物スイーツを作り続けてください!
パンとスイーツのお店を早々と見つけた私たちは、
このあとも、駅から300m圏内に、3軒のパン屋さんを発見!
常盤にはパン屋が多いんだなーと、びっくり。
どれをご紹介しようか迷いましたが、
「女子好み」というミッションにしたがって、
そのうちの1軒、MAI PAN(まいぱん)さんをご紹介します。

駅から200mほど南へ歩き、踏切の近くにあるMAI PANさん。
2011年10月にオープンしたばかりとのことで、
ほんわかした雰囲気の女性が忙しそうに働いていました。

この女性が、オーナーの舞さん。
店名は、ご自身の名前と英語の「my」をかけて付けられたそうです。
国産小麦を使い、パンによって配合を細かく変えているという舞さんのパンは、
子どもからお年寄りまで食べられる、やわらかいパンが中心。

3年ほど前に、JR嵯峨嵐山駅の前で、テント販売からスタートしたところ、
徐々にお客さんが増えてきて、
「ちゃんとした製造場所が欲しいな」と思っていたら、
以前はパン屋だったこの物件に出会ったといいます。
「最初は製造場所だけのつもりだったんですが、
夜にここで焼いていると、JRや嵐電の駅で降りたお勤め帰りの人たちが
『売ってないんですか?』と入って来てくださるようになったので、
『夜がメインのパン屋さん』という感じで始まったんです」
と、舞さん。
夜に焼き立てのパンが食べられるなんて、貴重ですね。
できるところからコツコツと夢を実現していくってすばらしい!
実際、営業時間は少なく、夜が中心。月・金曜18:00〜23:00、
火曜7:30〜15:00(土曜はスーパーにっさん嵯峨店で販売)のみ。
たまたま火曜日でよかった〜。
おすすめの「MAIメロンパン」(140円)を含む3品をいただきました。

メロンパンは、クッキー生地が二重になっていて、
クッキー好きな人には間違いなくおすすめです。
ほかの2点は、自家製餡と黒豆を使った黒豆あんぱん(120円)と、
アールグレイを入れた生地にブルーベリーとクリームチーズを包んだ
ブルーベリー&クリームチーズ(130円)。
ひとくち食べて、「子どもがよろこびそう!」と思ってしまいました。
パンによって食感は違うのですが、基本的にはどれもソフトでほんのり甘く、
子どもたちがよろこびそうな風味なのです。
大人になっても、毎日のおやつにぴったり。
飽きのこない味で、いつでも食べられそう。
舞さん、これからもおいしいパンを焼いてください。
ありがとうございました〜!
と、こんな感じでミッションを果たせて大満足。
最後は鳴滝駅まで歩いて、
駅隣の「千成餅食堂」でおはぎを調達しました。

37年前からあるこちらのお店は、北海道産大粒小豆を使ったおはぎや、
国産の餅米・上米粉で作った餅・団子を、全部自家製で販売しています。

対面販売とか、地元密着とか、できることからとか、
今回はそんなお店ばかりでしたが、こちらは昔ながらのそれを地で行くお店。
「路面電車にこの店あり」という雰囲気です。
残り少なくなっていたおはぎをいただいて、鳴滝駅へ。

よーし、今回は、パンもスイーツもたくさん見つけたから、
N編集長も文句はないはず。
え?
「前回(第9回)の『オチ』がトラウマになってるんだろ」って?
ギ、ギックン…。
でも、今回はこれだけスイーツのお土産があるんだから、
一緒にN編集長のご機嫌とりをしようよ。ね。
ちょっ、ちょっと、何するんだー!
MAIPANのメロンパンに手を出すなー!







