京都Cafe+1

お茶食の時間

志あくまでも高く 味ゆうゆうと深く 客ゆるやかに憩う  主人は静かに微笑み 客人は感動を記憶し 時は香りの中に沈む  ふるい時間が流れる 京都に生きる喫茶店 あたらしい風をよぶ 京カフェのしつらい  京都の水が鍛え上げた 絶品コーヒーと 味のおもてなしが冴える 心がこもった一品  京都のあなたを 旅先のあなたを 珈琲と自慢の メニューが差し招く 京都千年珈琲の世界へ ようこそ

京都嵐山クラブトップページへ 第6回・エレファントファクトリーコーヒー/路地奥の古いビルにひっそり佇むコーヒー屋。格好良くコーヒーを飲む、すべての大人たちへ。/■Café+1:深々煎り自家焙煎(数量限定)EFコーヒー 煙草に似合う深い苦み cup 600円  mug 700円・深煎りブレンド EF5 しっかりした苦味とコク cup 600円  mug 700円・深煎りストレート マンデリン 苦味とフレーバー cup 600円  mug 700円・深煎りストレート トラジャ 上品な苦味とコク cup 600円  mug 700円・中煎りブレンド EF6 すっきりとした飲みやすさ cup 600円  mug 700円・自家製ミニチョコレートケーキ2 400円・自家製ミニチーズケーキ2 400円・ピザトースト(天然酵母パン) 600円 わざわざ探して行く、古いビルのコーヒー屋。/意識的にわかりにくい場所を選んだ。通りがかりで入ってくる感じではなく、わかりにくい場所なのにそこをわざわざ探して来てくださる、そんな店を考えていた。/大通りに面していない場所でやりたかったのがひとつ。/もうひとつはボロボロのビルでやりたかった。よく町家をリニューアルして…というのがあるが、そういうのには全然興味がなくて、とにかく古いビルでやりたかった。 エレファントファクトリーコーヒー代表:畑 啓人(はた よしと)さん オープンしたのは2007年ですが、自分はそれまでは会社員だった。学生のときから将来店をやろうと決めていたが、どんな店にしたいのかも、よくわかってなかったので、そのときに流行っていた雑貨業界で十数年働いた。/その間に、自分は何をしたいのか、何が好きなのかといろいろ考えて、おしゃれなカフェではなく、コーヒー屋というのがおもしろいかなと。/店をはじめてから自分は、コーヒーを飲む人たちを見るのが好きだということに気づいた。/店にいて一番幸せなのは、コーヒーを格好よく飲んでいる人を見るとき。/年配の方がタバコを吸いながらゆったりとコーヒーを飲んでいる姿を見たら、ああ、やってよかったなと思う。/そういう年配の方と若い人が相席になってもらって喋っている姿を見るのも好きだが、一番は、ゆったりと、カッコよく、静かに、コーヒーを飲んでいる大人を見ることが何よりも好き。自分も年をとったら、ああなりたいと思う。/格好よくコーヒーを飲みたい。古い喫茶店でも、しゃれたカフェでもなく、男が一人でいても、サマになる。そんなコーヒー屋をやろうと決めた。 北海道美幌にある「喫茶室 豆灯」さんから自家焙煎されているコーヒー豆を1週間に2回取り寄せている。/
おいしく淹れるコツは、新鮮な豆を使うこと。淹れ方よりも、豆だと思う。蒸らし時間や、ペーパー、ネルなど、店によっていろんなこだわりがあるが、豆の新鮮さで8割〜9割決まる。/どんなにいい淹れ方をしても、1ヶ月経った豆では膨らみもしないし、どうしようもない。コーヒー屋の基本は、どんなに高くても、新鮮ないい豆を使い続けることだと思う。/メニューにはタバコに合う深い苦味とか細かく書いてあるが、この店に初めて来た人には、ブレンドの5番がおすすめ。自分の中で基準にしているコーヒーの味が出せている。 コーヒーの旨味が引き立つ、濃厚なケーキを、ぷりーず。/こんな場所までわざわざ来てもらって、食べ物がない、紅茶がないとは言われたくない。最低限満たすことができるよう用意しておきたい。ただ、やりすぎない程度で。/ケーキは2種類。コーヒーに合うのはチーズケーキとチョコレートケーキしかないと思っている。うちのコーヒーは濃いめなのでそれに負けないぐらいしっかりした味のもの。チーズの量もかなり多く入っている。/お腹を膨らませるためというよりは、コーヒーをおいしく飲むためのケーキです。最初にケーキで甘みを取って口を甘くしてからコーヒーを飲む方が断然おいしい。常連さんはそれをわかってくれていると思う。/コーヒーをひきたてるためにサービスでレーズンチョコを出している。そこにチョコレートケーキなどがあればもっとベスト。 村上春樹の象工場:クルマじゃなくて、象をつくるんです。 村上春樹の「象工場のハッピーエンド」から、エレファントファクトリーコーヒーという店名にした。村上春樹は全部読んでいるが、特別好きというわけではない。象工場のあとがきの文章が好きなだけ(笑)。/抽象的な書き方なので捉え方は人それぞれだが、パーツごとにいろんな人が関わって象を作っていく話で、それはいわゆるクルマとかではなく、僕たちは象を作っているんだよ…。自分も象を作るという理想を持ちつづけたい。/何か便利なものを作る店ではなく、もっと想像力を豊かにしたり刺激したりする、そんな店でありたいと思ったので、それを忘れないために店の名前にしている。/村上春樹が好きなわけでも、象が好きなわけでもない…。 音楽に関しては、今かかっているような(ニール・ヤング)アコースティックな感じのものが多い。たまにジャズやブルースもかけるし、最近のも結構かける。/ここの雰囲気にあったものを選びたい。音楽は遊びだと思うから、そのときの気分で聴きたいものが違う。いま自分の中でこれをかけたら新鮮だなと思うものをかけている。 あと20年も30年も、この場所でやれればいいが、商売はそんなに簡単なことではない。5年やってきて試行錯誤もいろいろあった。/今になってこの場所はキツイなと思うこともある。今はいろんな人が来てくださるが、いつか、こんな店など忘れ去られてしまうのではないか、表通りなら入ってくれる人もいるだろうにとかいろいろ考える。/将来どうなっているかわからないが、やっていて楽しいと思える店でありたいと思う。自分が刺激を受ける店でないと、お客さんも飽きるだろうし、自分もここにいることに飽きてくる。/自分が年を重ねていけばもっといい味が出せるんだろうなという気はしている。見た目や重みを含めて違うものが出せるような気がする。わずか10坪、小さいけれど凄みのある店に。/ここは一人で来た方が似合うという人もいるがカウンター席はカップルにうってつけだと思う。二人でひそひそ喋っている感じが好き。大人の匂いがする。/ひとりでも、カップルでも、お年寄りでも、コーヒー好きな人たちが年齢に関係なく来てくださる、ちょっとわかりにくい場所にある静かなコーヒー屋です。 ■エレファントファクトリーコーヒー/京都市中京区蛸薬師通東入ル備前島町309−4 HKビル2F/■営業時間=13:00〜25:00/■定休日=木曜日/■電話075−212−1808